集中治療専門医コース

集中治療医学とは、多臓器不全により生命の危機に陥った患者の病態を分析し、原因的治療及び対症的治療の進歩発展を目的とする学問である。群馬大学集中治療部では、これらの重症患者にたいして科学的根拠に基づく標準的な治療を行うことを目指し、主要機関の公表するガイドラインに基づき、何が必須の治療、推奨される治療、オプション治療かを明確にして治療にあたっている。教育は8人の集中治療専従医が行い、集中治療専門医となるために必要な手技と知識の習得を目指す。研修医は専門医の指導のもとに重症患者の鑑別診断、多臓器不全病態解明、薬物および生命維持管理装置を用いた治療法について学び集中治療専門医を取得する。後期研修期間中に、関連病院の集中治療部における研修、社会人大学院への入学と学位取得、サブスペシャリティーとして、外科、内科、麻酔科、救急などでの研修も可能である。

到達目標

卒後研修を受けるほとんどの医師は、将来、集中治療医学を専門とするわけではない。しかし、いかなる診療科においても患者の危機的変化は起こりうる。ICU研修は外来や病棟における急性循環不全、急性呼吸不全などの緊急時に集中治療室入室前の適切な初期対応ができるようになることを第一の到達目標とする。また集中治療の内容を理解し、遅滞なく集中治療専門医にコンサルトする判断力を養うことを目的とする。

行動目標

(1)重症患者の病歴聴取、全身の診察の方法を習得する。
(2)重症疾患の診断に必要な検査の理解を深める。
(3)鑑別診断を列挙する習慣を身につける。
(4)科学的根拠に基づく医療を実践する習慣を身につける。
(5)必要な医学文献を検索できる。
(6)症例発表のスキルを身につける。
(7)急性循環不全の初期対応ができる。
(8)急性呼吸不全の初期対応ができる。
(9)インスリンを使用した血糖値のコントロールができる。
(10)敗血症の診断基準を理解し初期対応を習得する。
(11)標準予防策、感染経路別予防策を理解し実践できる。
(12)抗菌薬の適正使用ができる。